











グアテマラ エル・コロリド ラクティック ナチュラル
自社農園「エル・コロリド」から贈る、特別な発酵プロセスのコーヒー
私たちの情熱が詰まった自社農園より、今年もオリジナルのコーヒー豆が届きました。エル・コロリドは、グアテマラのハラパ県に位置するナランハレス農園の一区画をお借りした自社農園プロジェクト。「ウッドベリーでしか飲むことのできない」特別なコーヒーを毎年つくっています。
今回お届けするのは、このプロジェクトが3年目となる昨年に仕込んだロットで、乳酸(Lactic Acid)菌による発酵を促し、マウスフィールの向上を狙ったもの。
赤い花や果実、赤ワインを思わせる芳醇なアロマに、トロピカルフルーツのような厚みのある味わい、ショコラティなアフターテイストがお楽しみいただける一杯に仕上がりました。ぜひ今年もご堪能いただけたら幸いです。
感じられるフレーバー
エル・コロリド農園について
エル・コロリドは、生産者、消費者、自然環境のすべてにとってGOODで、サスティナブルであることを目指して活動するGOOD COFFEE FARMS との「My Farms契約」プロジェクトから生まれたコーヒーです。私たちは、グアテマラのハラパ県にあるナランハレス農園の一区画をお借りし、収穫から独自の生産処理を行っています。
収穫したコーヒーチェリー
エル・コロリドとはスペイン語で「カラフル」の意味で、同じ農園・同じ品種のコーヒーの、生産処理ごとによるさまざまな彩り(味わい)を楽しんでいただきたい、という想いを込めて名付けました。
コーヒーの味わいや香りは、コーヒーチェリーという果実の種子を取り出し乾燥させるまでの「生産処理(または精製プロセスとも呼ばれます)」によって大きく変化します。そうした中で、今回ご紹介するラクティックナチュラルプロセスのロットは、発酵タンク内でpH4.1まで丁寧に発酵を進めた後、日陰でじっくり時間をかけて乾燥させることで、豊かな風味を生み出しました。
果実のまま発酵タンク内で発酵させます
ナチュラルプロセスの特徴を活かしたLactic Fermentación
生産処理とは、コーヒーの果実から種子(コーヒー豆)を取りだし、種子の水分量が11%程度になるまで乾燥させる工程のことをさします。ナチュラルやハニー、ウォッシュドといった処理方法の分類は、乾燥する前に果皮や果肉、粘着質をどの程度除去するかによって決められています。それは種子がおかれた環境のちがいによって、乾燥過程で起こる常在菌による自然的な発酵の強度や時間が変化し、コーヒーの味わいがつくられていくからなのです。
ナチュラルプロセスには、フルーティーなフレーバーの増強、酸味の軽減、そしてマウスフィール(口当たり)の向上といった特徴があります。
このマウスフィールをさらに向上させるため、私たちは「乳酸発酵(Lactic Fermentation)」を取り入れてみました。乳酸菌は塩に対する耐性が強いため、醗酵タンクに塩を加えることで、他の菌のはたらきを抑えながら乳酸菌がしっかり活動できるよう画策しました。
一方で、ナチュラルプロセスでは酸味が控えめになる傾向があるため、発酵をしっかりと管理することで酸味の強度を高めるアプローチも試みました。
ただし、発酵を進めすぎると嫌気性(酸素がない状態)が長くなり、意図しない発酵が進んでしまう可能性があります。そのため、発酵の後半には酸素を取り入れながら発酵を行うことで、バランスを整えました。
こうして完成したコーヒーは、チョコレートやオレンジ、さらには少しワインを思わせる印象を持ち、まろやかで厚みがありながらも、フルーティーなニュアンスが感じられる仕上がりとなっています。
豊かなテロワールと味わいの特徴
中央アメリカ北部に位置する国で、コーヒーの生産地として世界的に知られるグアテマラ。エル・コロリドは、東部のニューオリエンテ・コリス・ハラパに位置するナランハレス農園の一画をお借りしてスタートしました。
ニューオリエンテは1950年代からコーヒーが栽培され始めましたが、標高が高く、急斜面が多い地形のため、コーヒー栽培が困難な環境だと思われていました。
しかし、近年ではスペシャルティコーヒーの需要の増加に伴い、恵まれた土壌と気候から、高品質なコーヒーの生産できる優良な産地として注目され始めています。土壌は古くは火山地帯だったため、変成岩(既存の岩石が変成作用を受けてできた岩石)や軽石を含む石灰岩で、火山活動が活発な他の地域とは異なっているのも特徴です。
このテロワールから生まれるコーヒーの味わいの特徴としては、トロピカルフルーツやアーモンド、ブラウンシュガーの印象が出やすい地域ではないでしょうか。
ナランハレス農園の標高は1,535-1,640m。植えられている品種はパチェ40%、パカス25%、カティシック20%、カトゥアイ15%です。
ナランハレス農園の取り組み
ナランハレス農園では、病害虫やサビ病の被害を抑えるための工夫を行っています。その一環として、ハイブリッド品種であるカティシックを活用しています。
カティシックは、アラビカ種の優れたフレーバーとロブスタ種の高い病害虫耐性を兼ね備えることを目指して作られた品種です。このカティシック種をアラビカ種を囲むように植えることで、病害虫への耐性を活かした「防壁」の役割を果たしています。
例えば、サビ病が発生した場合でも、カティシックが広がりを食い止め、その被害を囲まれたエリア内に抑え込むことができます。この工夫により、農園全体への影響を最小限にとどめることが可能になっています。
特別なひとときを彩る、フルーティーでまろやかな一杯
エル・コロリド ラクティックナチュラルは、私たちの情熱が詰まった一杯です。滑らかな口当たりに、チョコレートやオレンジ、ほんのりワインを思わせる芳醇な風味が広がります。
一口飲めば、豊かな味わいと独自の個性に心が弾むこと間違いありません。自分へのご褒美や大切な人との特別なひとときに、ぜひこの特別な一杯をお楽しみください。
【生産国】グアテマラ
【地域】ハラパ
【生産者】グッドコーヒーファームズ×ウッドベリーコーヒー
【標高】1,535m - 1,640m
【品種】パチャ,パカス,カティシック,カツアイ
【プロセス】ラクティック ナチュラル
【焙煎度】浅煎り
Country:Guatemala
Region:Jarapa
Producer:GOOD COFFEE FARMS × WOODBERRY COFFEE
Altitude:1,535m - 1,640m
Varietals:Pacha,Pacas,Catisic,Catuai
Process: Lactic Natural
Rost Level:Light roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
詳しくはこちら >>
【バリスタに聞く】コーヒー豆の「プロセス」ってなに?
※ 2023年6月に公開の動画のため、現在取り扱いのない商品が掲載されていますがご了承ください。
【EPISODE OF EL COLORIDO: VOL.1】グアテマラへ─コーヒー生産の険しい道のり
【EPISODE OF EL COLORIDO: VOL.2】ナランハレスの人々
【EPISODE OF EL COLORIDO: VOL.3】味の彩りをつくる
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