【7月のおすすめ】エルサルバドル ミレイディ ゲイシャ
今回は7月より販売の「エルサルバドル / ミレイディ」農園のゲイシャ種ナチュラルプロセスのコーヒーをご紹介します。5月にもおすすめシングルオリジンとしてパカマラ種を紹介した農園ですが、今回は同農園よりゲイシャ種のコーヒーを紹介いたします。
ミレイディ農園の位置する、エルサルバドル北西部アロテペックメタパン地域は、パカマラ品種の栽培に優れた地域として知られていますが、ミレイディ農園では同地で栽培が難しいと言われるゲイシャ種の生育にも取り組んでいます。加えて、今回は農園で初めてのナチュラルプロセスを採用したロットを買い付け、皆様にお届けさせていただきます。2年目のダイレクトトレードとなるミレイディ農園の新しい味わいをぜひお楽しみください。
<ミレイディ農園の新しい取り組み>
ミレイディ農園は1999年に当時16歳のエベル・ディアスさんが始め、現在ではエベルさんの奥さんであるノレルヴィアさんが農園を引き継いでいます。ミレイディ農園はパカマラ種を植えることから始まり、パカマラ種のセミウォッシュトプロセスで高い評価を得てきました。しかしながら、近年ではゲイシャ種やSL28といった品種も新たに育て始めていて、プロセシングもウォッシュトに限らずナチュラルプロセスにもチャレンジするようになってきました。
今月はその新しい取り組みのひとつであるゲイシャ種のナチュラルプロセスを紹介させていただきます。
<チャラテナンゴのゲイシャ種>
みなさんはゲイシャ種と聞いてどんな味わいを想像するでしょうか?私はジャスミンを思わせる軽やかで爽やかな華やかさと、マスカットやレモンのような繊細なフルーツの印象を想像します。その味わいは特にパナマ産のゲイシャに代表されるものですが、どの地域で栽培されたゲイシャ種でも、おおよそこのような印象をもつことがほとんどです。
しかし、ミレイディのあるエルサルバドルのチャラテナンゴで育てられたゲイシャ種は、この想像を超え、品種よりもテロワールのほうがテイストに大きな影響を与えていることを感じさせます。口当たりはまろやかで満足感があり、味の強度も高く、骨太なフルーティーな印象を感じられます。同時にジャスミンを思わせる華やかな印象がゲイシャ種だと主張してきます。ゲイシャ種といってもそれぞれの国・地域の個性をもっていますが、チャラテナンゴのゲイシャはそのなかでもとくに個性的だと感じます。
チャラテナンゴならではのゲイシャ種の味わいを楽しんでいただけたら幸いです。
<ミレイディ ゲイシャの美味しい淹れ方ガイド>
ミレイディ農園のゲイシャ種は、品種特有の華やかさやフルーツ感と、テロワール由来の厚みのあるマウスフィールが特徴です。抽出によって特徴のいいとこ取りをできないかと考え、HARIO Switchドリッパーを用いた浸漬抽出を取り入れつつ、3投に分けることで華やかさも維持できるようなレシピを作成してみました。ぜひ、お試しください。