






ペルー カンポ・ヴェルデ農園 ウォッシュド
静寂の高地から届いた、極上の味わい
ペルー南部、インカワシの冷涼な高地で育まれたスペシャルティコーヒーです。
標高2,405m、風が抜ける静かな草原地帯にあるカンポ・ヴェルデ農園。ここで丁寧に育てられたゲイシャとブルボンが使われています。
カップからは、ジャスミンやベルガモットを思わせる香り、ライチやグレープのようなジューシーな酸味がふわっと広がり、そして、ハチミツのようにとろけるような甘さが静かにあとを引きます。
COE(Cup of Excellence)2024年に第2位を受賞した、完成度の高いロット。ウッドベリーでしか味わえない、確かな美しさが記憶に残る極上のコーヒーです。
感じられるフレーバー
開拓者の情熱が生んだ、インカワシの先駆け
カンポ・ヴェルデ農園は、農業に不向きとされていた地で、地元初のコーヒー農園として誕生しました。開墾したのは、生産者ウィルフレド・アリアス・カンディア氏。未整備の土地に自ら水路を引き、苗木を植え、発酵槽や乾燥設備まで自作しながら農園を育て上げていった彼の取り組みは、やがて近隣の農家に勇気を与え、今ではこの地域の多くの農家がスペシャルティコーヒーを手がけるようになりました。
希望の芽は静かな草原の中をゆっくりと広がり、現在ではインカワシがペルー南部を代表するスペシャルティコーヒーの生産地として知られるまでに成長しました。
高地が生む、澄んだ香味と複雑なアロマ
標高2,405m、昼と夜の気温差が大きいこの地では、コーヒーチェリーが時間をかけて成熟します。さらに、標高によってもたらされる強い紫外線と火山性土壌が、コーヒーチェリーのゆっくりとした成熟を助け、味わいに凝縮感と明瞭な酸をもたらします。 その結果生まれるのは、クリーンで透明感のある味わいと、凝縮された果実味。周囲の原生林が作る微気候も、コーヒーの味に豊かな層を加え、特別な風味に仕上げています。
ゲイシャとブルボンが奏でる香味のハーモニー
この農園で育てられているのは、世界的に高く評価されるGeisha(ゲイシャ)と、甘さとバランスに優れた伝統的なBourbon(ブルボン)という2つの品種。どちらの品種も、農園のテロワールと見事に調和し、丁寧に育てられています。
フローラルで優雅な香りと、柑橘系の明るい酸味が特長。その香りは、まるでジャスミンやスミレの花束のように鮮やかで、心地よく広がります。
繊細で雑味のない苦味が、果実味を一層引き立てます。ブルボンは丸みのある甘さと心地よい口当たりが印象的。それぞれの品種が互いの個性を引き立て合い、複雑かつ奥行きのあるカッププロファイルをかたちづくっています。
豆本来の透明感を引き出すウォッシュドプロセス
精選には、豆のクリーンな風味を最大限に引き出すウォッシュドプロセスを採用。その目的は「品種の素性と土地の個性をそのまま表現すること」にあります。収穫されたチェリーはすぐにパルピングと呼ばれる皮と果肉を取り除く作業を行い、ミューシレージ(果肉を取り除いた後に残る粘液質)付きのパーチメント(内果皮)の状態で発酵槽に移されます。発酵は15〜24時間かけて自然に進み、主に酵母や乳酸菌にのような微生物によってミューシレージの糖分を分解し、有機酸を生成することで豆の内側に風味を浸透させていきます。
発酵が完了した後は清水で徹底的に洗浄され、標高の高さを活かしたアフリカンベッド上で15〜20日かけてゆっくりと乾燥させられます。このスロードライイングにより、糖分や香気成分が安定し、結果として滑らかでクリーンな口当たりと、長い余韻が実現されていくのです。特にゲイシャの繊細なフレーバーやブルボンの甘さは、このプロセスによって最大限に引き出され、テロワールと品種の相乗効果を際立たせています。
丁寧な発酵・水洗処理が爽やかでバランスの取れた味わいに導き、高標高ならではの乾燥工程が、口当たりをよりなめらかにし、甘さに奥行きを加えます。
この完成度の高さは、COE第2位という評価にも表れています。
極限の地で育まれた、唯一無二のスペシャルティ
標高2,405mの風土が生んだ香りと味わい。挑戦の歴史が刻まれたこの農園から、特別なロットが生まれました。華やかさ、みずみずしさ、やさしい甘み。どれも過剰ではなく、でもしっかりと感じられる輪郭があります。
極限の地で育まれたこのコーヒーが、ふとした時間に、深く、長く、心に残る存在になりますように。
【生産国】ペルー
【地域】クスコ県インカワシ
【農園】カンポ・ヴェルデ農園
【生産者】ウィルフレド・アリアス・カンディア
【標高】2,405m
【品種】ゲイシャ,ブルボン
【プロセス】ナチュラル
【焙煎度】浅煎り
Country:Peru
Region:Inkawasi,Cusco
Farm:Campo Verde
Producer:Wilfredo Arias Candia
Altitude:2,405m
Varietals:Geisha,Bourbon
Process:Natural
Rost Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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