










エルサルバドル トレス・ポソス農園 ゲイシャ ナチュラル
エルサルバドルの大地と哲学が育てた、華やかさと奥行きを併せ持つスペシャルティコーヒー
エルサルバドルを訪問し、現地で直接買い付けた特別なゲイシャコーヒーを今年もお届けいたします。
トレス・ポソス農園は、私たちがダイレクトトレードを始めた初年度から取引を続けている、信頼の深い生産者です。本ロットは、エルサルバドル北西部アロテペック・メタパン地域で育まれた、24-25クロップのゲイシャ品種をナチュラルプロセスで仕上げたスペシャルティコーヒー。
ブラックティーを思わせるなめらかな質感に、オレンジの明るさ、グレープやプラムの瑞々しい果実味。後半にかけて、ハチミツのような穏やかな甘さが長く続きます。
華やかさと落ち着きが共存する味わいは、トレス・ポソス農園ならではの表現です。
感じられるフレーバー
農園主のアルマンド氏
農園主の哲学
農園主アルマンド・グァルダード氏と初めて出会ったのは、2022年のエルサルバドル訪問時。カッピングで強く心を惹かれ、その後、実際に農園を訪ねました。
彼の言葉で今も印象に残っているのが、「どんなに条件が良くても、自分のコーヒーを味わっていない人には売らない」
という一言です。
この言葉が示す通り、トレス・ポソス農園では、収穫から精製、乾燥に至るまで、すべての工程において“味の確認”が欠かされません。ナチュラルプロセスを軸にしながらも、気候や水資源の状況に応じて細やかな調整を行い、その年、そのロットに最適な形を選び続けています。
私たちは毎年のように農園を訪れ、こうした取り組みを現地で見て、話を聞き、味わってきました。このゲイシャ ナチュラルは、そうした対話と積み重ねの中から生まれたロットです。
当店のバイヤーが農園に赴いたときの様子
トレス・ポソス農園について
トレス・ポソス農園は、エルサルバドル北西部チャラテナンゴ県、サン・イグナシオ近郊の高地に位置しています。標高は約1,650m。農園内には3つの天然井戸があり、「Tres Pozos(3つの井戸)」という名前は、そこに由来しています。
若い頃にアメリカへ渡り、約30年を経て故郷に戻ったアルマンド氏は、この農園を拠点に、地域に根ざした農業を実践しています。若者の雇用や教育機会の創出にも力を注ぎ、農園は地域の暮らしとも深く結びついています。
栽培面では、あえて一部のピッキングを行わず、樹を休ませる期間を設けることで、木そのものの健やかさを保つ工夫を行っています。熟度の高いチェリーのみを選別する姿勢は、品質と持続可能性を両立させるための判断です。
こうした取り組みは国際的にも評価され、トレス・ポソス農園はCup of Excellence(以下COE)において、2021年7位、2022年13位という成績を収めました。世界から注目を集める理由が、農園の随所に息づいています。
冷涼な高地と、ミネラルが育む透明感
農園が位置するアロテペック・メタパン地域は、冷涼な気候と昼夜の大きな寒暖差に恵まれたエリアです。標高約1,650mという環境は、コーヒーチェリーの成熟をゆっくりと進め、甘さや香りの成分が時間をかけて蓄えられます。
この地域の土壌は、火山性ではなく、かつて海底だった場所に形成された堆積岩や石灰岩が風化したもの。カルシウムやマグネシウムを多く含み、やや中性寄りの性質を持っています。
その結果、酸味はやわらかく、輪郭が整い、味わいにはほのかなミネラル感と透明感が現れます。
自然条件と人の手が調和することで、トレス・ポソス農園らしい、穏やかで奥行きのあるスペシャルティコーヒーが生まれています。
香りの美しさで知られる、特別なアラビカ種「ゲイシャ」
ゲイシャ(Geisha)は、エチオピア西南部で見つかった在来系統を起源とするアラビカ種です。1930年代に研究目的で中米へ渡り、のちに高地で丁寧に育てられる中で、その華やかな香りと透明感のある味わいが評価され、世界的に知られる存在となりました。
細長い葉を持ち、成熟がゆっくり進む晩生型の品種で、高い標高と冷涼な気候を好みます。環境や管理の影響を受けやすく、育成には細やかな配慮が求められますが、条件が整ったときに発揮される魅力は非常に豊かです。
ジャスミンや柑橘、ベルガモットを思わせる明るくフローラルな香り。時間をかけて成熟することで生まれる、澄んだ酸としっかりとした甘さ。派手さだけでなく、バランスと余韻の美しさも、ゲイシャが長く支持されてきた理由です。
果実の甘さを引き出す、丁寧な乾燥
本ロットは、チェリーを果肉ごと乾燥させるナチュラルプロセスで精製されています。果実の糖分や香り成分がゆっくりと種子に移ることで、果実感のある風味とやわらかな甘さが引き出されます。
トレス・ポソス農園では、気候や湿度の変化を見極めながら乾燥を進め、過度な発酵を避けつつ、クリーンさと奥行きの両立を目指しています。ゲイシャ品種の持つ香りの美しさを損なわず、果実味との調和を大切にしたプロセスです。
畑からカップまで、顔の見えるスペシャルティコーヒー
このコーヒーには、農園の哲学、土地の個性、品種の特性、そして精製の工夫が重なっています。ダイレクトトレードを通じて、私たちは生産の背景を知り、その価値を正しく伝えることを大切にしています。
トレス・ポソス農園 ゲイシャ ナチュラル。香り、味わい、余韻のすべてに、エルサルバドルの高地と人の想いが映し出されています。
スペシャルティコーヒーが持つ奥深さを、ゆっくりと感じていただけけたら幸いです。
ゲイシャのおいしさを最大限に引き出すレシピ【HARIO V60 / COMMANDANTE / EL SARDAVOR Tres Pozos Gesha Natural】
2025/03/18公開の動画です。今回とは別のクロップとなりますのであらかじめご了承ください。
【生産国】エルサルバドル
【地域】アロテペック・メタパン
【農園】トレスポソス農園
【生産者】アルマンド・グァルダード&ロサーナ・グァルダード
【標高】1,650m
【品種】ゲイシャ
【プロセス】ナチュラル
【焙煎度】浅煎り
Country:El Salvador
Region:Alotepec Metapan
Farm:Tres Pozos
Producer:Armand Guardado/ Roxana Guardado
Altitude:1,650m
Varietals:Geisha
Process:Natural
Rost Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
詳しくはこちら >>
高品質なコーヒーを飲み続けられる未来のために私たちができること
高品質なコーヒーを未来にわたり楽しみ続けるために、私たちはダイレクトトレードを推進しています。近年、気候変動の影響によりコーヒーの生産量は減少傾向にあり、2050年には生産適地が50%減少するとも言われています。この問題に対応するためには、生産者が品質維持のための投資を行える環境を整えることが重要です。
そのために、私たちは中間手数料をできるだけ抑えながら、生産者に適正な価格で買い付ける仕組みを構築。これにより、生産者が継続して高品質なコーヒーをつくり続けられる未来を支えています。
ダイレクトトレードの取り組みについて
私たちウッドベリーコーヒーは「コーヒーに携わるすべての人が豊かになること」を目指しています。
【EPISODE OF EL COLORIDO】 の連載で取りあげた「グアテマラ/エル・コロリド」もまた、その目標を実現するための取り組みのひとつでした。
グアテマラを訪れた私たちはそして、もうひとつの夢であったダイレクトトレードをおこなうべく、エルサルバドルへと向かいました。
以下の連載では、私たちがおこなったエルサルバドルとのダイレクトトレードについてお伝えしていきたいと思います。実際に現地訪れた際の農園の姿や生産過程、コーヒー生産にかかわる想いをオリジナルマガジンにて綴っています。
こちらもぜひ合わせてご覧ください。
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.1】ダイレクトトレード─夢に向かって
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.2】コーヒーが国をつくった─エルサルバドルのコーヒー産業の歴史
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.3】エルサルバドルコーヒーとトレンドの転換期
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.4】6つの生産地域とパカマラ
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.5】「続ける」ことでみえる景色
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.6】3年目の旅路
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