








パナマ エリダ農園 カツアイ ASDナチュラル
味わいの魅力
赤い果実をかじったときの瑞々しさ、グラスに広がるワインのような芳醇さ、そして、チョコレートを思わせる心地よい甘さの余韻が重なり、口の中で幾重にも広がっていく......。そんな体験を届けてくれるのが「Panama Elida Catuai ASD」。私たちが農園と直接つながり、丁寧に選び抜いたダイレクトトレードのコーヒーです。
清涼な霧と火山性の大地が育んだコーヒーチェリーを、ラマスタス・ファミリーが独自のプロセスで仕上げました。パナマの自然と人の手が織りなす芸術品のような味わいのスペシャルティコーヒーをお楽しみください。
感じられるフレーバー
テロワール - ボケテ渓谷の自然
雲が低く流れるボケテ渓谷。その中でもひときわ高地に位置するエリダ農園は、標高1,800mを超える斜面に広がっています。
昼夜の寒暖差はおよそ10℃と大きく、この寒暖差はコーヒーの実の熟成を遅らせ、糖分や有機酸をしっかり蓄えさせます。
この土地では「バハレケ」と呼ばれる微細な霧雨が流れ込みます。霧はやさしく果実を覆い、直射日光や乾燥から果実を守ります。
ミネラルが豊富なバルー火山由来の肥沃な土壌で、チェリーはゆっくりと成熟し、香り高く透明感のある味わいを育んでいきます。
農園紹介 - エリダ農園
その恵みを最大限に引き出すのが、ラマスタス・ファミリーの革新的な精製技術。創業から100年以上の歴史を持つエリダ農園は、Best of Panamaで幾度も栄冠に輝き、世界オークションでも記録的な価格を打ち立ててきました。彼らが磨き上げた「Anaerobic Slow Dry(ASD)」は、嫌気発酵と長期低温乾燥を組み合わせ、果実の持つ個性を鮮明に描き出します。
そのキャンバスとなるのは、カトゥアイという伝統的な品種。派手な個性ではなく、安定した甘さと柔らかな質感を持つこの品種は、ASDプロセスと出会うことで一変。鮮やかな果実感と芳醇な深みを帯び、エリダ農園ならではの新しい表情を見せてくれます。
品種 - カトゥアイ
コーヒーの味わいを決めるのは、ひとつの要素だけではありません。
大きく分けると、土地の環境(テロワール)、品種そのものが持つ性質、そして栽培や精製(プロセス)といった人の手による工夫。この3つが組み合わさって、コーヒーの個性が生まれます。
今回ご紹介するカトゥアイ(Catuai)は、カトゥーラとムンドノーボの交配から生まれた品種で、中南米では広く栽培されています。低木で扱いやすく、安定した生産性を誇る一方、精製や育つ環境によって味わいの表情を大きく変える柔軟さがあり、まさに農園とプロセス次第で無限の可能性を秘めています。
化学成分的にはショ糖が多く、脂質も豊富で、まろやかさと甘さを備えやすいのが特徴。しかしゲイシャのような華やかなフローラルやシトラスを自ら放つ品種ではなく、精製や乾燥の手法によって大きく表情を変える “キャンバス” のような存在です。
エリダ農園がこのカトゥアイに挑んだのは、まさにその可能性を引き出すため。中庸な個性を、最新のプロセスと火山性土壌のテロワールで磨き上げることで、想像を超える味わいを描き出すのです。
プロセス - ASD(Anaerobic Slow Dry Natural)
「ASD」は、エリダ農園を代表する特別な精製方法です。ラマスタス・ファミリーはこの手法を磨き上げることで、コーヒーがもつ果実の魅力を余すことなく引きすことに成功しました。
密閉タンクでの発酵(Anaerobic)
完熟チェリーを破砕せず密閉タンクに入れると、チェリーの呼吸で二酸化炭素が発生し、タンク内はすぐに酸素の少ない環境になります。この環境下では、まず酵母が糖を分解して果実らしい華やかな香りを生み出し、その後、乳酸菌が静かに働き、酸味を柔らかくし、口当たりに丸みを与えていきます。ペクチンも均一に分解されるため、渋みやえぐみのない、クリーンな味わいへとつながります。
低温での長期乾燥(Slow Dry)
発酵を終えたチェリーは、直射日光を避けた高床で30〜45日間、じっくりと乾燥されます。
ゆっくりと水分が抜けていくことで、豆の中に閉じ込められた繊細な香りが守られ、果実感に厚みと奥行きが加わります。
急速乾燥では得られない、シルキーで長く続く余韻が、この工程によって生まれるのです。
Catuai × ASD が生む相乗効果
ベースとなる品種「カトゥアイ」は、しっかりとした甘みとコクを持つ一方、素朴で穏やかな印象になりやすい品種ですが、ASDを組み合わせることで、その印象は一変します。その甘さや厚みに果実の鮮やかさと複雑さが加わり、赤い果実やトロピカルフルーツを思わせる厚み、ぶどう飴のような甘さ、シルクのような舌触りが実現するのです。
ASDは繊細な管理が求められるため、失敗すればコーヒーに不快な香りや味わいが出てしまいます。だからこそラマスタス・ファミリーは、発酵の温度や時間を細かく管理し、乾燥中も丁寧にチェリーを動かしながら仕上げます。その徹底した姿勢が、世界中で愛される「エリダ農園のASD」を支えているのです。
カトゥアイASDが伝える新しい物語
約100年前、ボケテの大地に最初のコーヒーノキが植えられたことから、パナマのコーヒーの物語は始まりました。1990年代後半に「パナマ・スペシャルティコーヒー協会(SCAP)」が設立されると、品質への挑戦が本格化。そして2004年、ゲイシャ種が当時の落札価格の最高記録を更新し、ボケテは一躍、世界が憧れる特別な産地となりました。
そんな歴史の中で今回私たちが選んだのは、ゲイシャではなく「カトゥアイ ASD」です。それは単に完成度の高いスペシャルティコーヒーだったからではありません。現地でウィルフォード・ジュニアと共にカッピングを重ね、ゲイシャに次ぐ新たな選択肢として、このコーヒーに心を動かされたのです。
クリーンで洗練された果実感。カトゥアイらしさを超えて広がる奥行き。そして「これ、いいよね」と共感できたあの瞬間の記憶。
その体験こそが、このコーヒーを選ばせました。
パナマといえばゲイシャが代名詞ですが、エリダ農園の技術とボケテの自然があれば、伝統的な品種であってもここまで豊かな表情を見せてくれる。その驚きと感動を、多くの方に体験していただきたい......それが、この「カトゥアイ ASD」に込めた願いです。
【生産国】パナマ
【地域】チリキ県 ボケテ地区
【農園】エリダ農園
【生産者】ラマスタス・ファミリー
【標高】1,670~1,950 m
【品種】カトゥアイ
【プロセス】アナエロビック・スロードライ ナチュラル
【焙煎度】浅煎り
Country:Panama
Region:Boquete, Chiriqui Province
Farm:Elida Estate
Producer:Wilford Lamastus
Altitude:1,670~1,950 m
Varietals:Catuai
Process: Anaerobic Slow Dry Natural
Rost Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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