








パナマ カリテア農園 カトゥーラ ナチュラル
ボルカンの高地が育んだ華やかでジューシーな味わい
世界最高峰のコーヒー産地パナマ、チリキ県ボルカン高地から届いた、華やかで透明感のある香味が特徴のスペシャルティコーヒーです。ジャスミンやラベンダーを想起させるフローラルなアロマに、トロピカルフルーツや黒糖の甘みが寄り添い、シルキーな口当たりが印象を深めます。余韻は驚くほどクリーンで、まろやかな酸と透明感のある甘さが長く続きます。
今回のロットは、カリテア農園のカトゥーラ品種で、ダイレクトトレードによるもの。生産者との直接的な関係を通して、品質の高いロットを選び抜き、その魅力を最大限に伝えることができる特別なコーヒーです。
感じられるフレーバー
テロワール - バルー火山の西斜面が育む個性
カリテア農園が位置するのは、チリキ県ボルカンの標高1,700m。バルー火山の西斜面に広がる肥沃な土地で、火山灰由来のミネラル豊富な土壌、強い日差しと冷涼な夜気、そして昼夜の大きな寒暖差と、コーヒーチェリーの育成に大切な3つの要素が揃っています。
ここで育つコーヒーは、熟した果実味とはっきりした甘さ、厚みのあるボディが特長で、「果実の厚みと甘さの推進力」が感じられます。
乾季は空気がやや乾燥し、昼夜の寒暖差が大きいため、日中に糖が作られ夜の低温で有機酸が保たれます。この自然条件が、明るい酸と凝縮した甘みを兼ね備えた複雑な味わいを生み出しています。火山性アンドソル土壌にはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富で、糖度が上がっても渋みが立ちにくく、クリーンで厚みのある甘さを支えます。
同じくパナマの代表産地であるボケテが繊細でエレガントな印象を持つのに対し、ボルカンは力強さと透明感の両立が特徴です。ボルカン高地の気候と土壌、そして長年培われた乾燥・発酵技術が噛み合い、スペシャルティコーヒーとしての質を高めています。
農園紹介 - カリテア農園
カリテア農園は2006年、コスタランゴス兄弟によって設立されました。背後には雄大なバルー火山、眼下には柑橘の森と熱帯雨林が広がる自然豊かな土地で、「美しい眺め」を意味する名前にふさわしい標高1,500〜1,800mの高地に位置します。
「自然に逆らわない」哲学のもと、手作業を重視し、機械化を最小限に抑えた栽培を行っています。土地や気候の力を最大限に活かすテロワール主導のアプローチを実践。カトゥーラは2015年のBest of Panama Traditional Washed部門で優勝し、ゲイシャも高評価を受け、2023年には農園過去最高の92.38点を記録しました。高品質を追求する姿勢が、一粒一粒の豆にしっかりと息づいており、小規模ながらも世界的に評価される農園のひとつです。
品種 - カトゥーラが持つポテンシャル
カトゥーラ(Caturra)はブルボン系の自然突然変異種で、低木性のため管理がしやすく、高品質と収量の両立が期待できる品種です。ブルボン譲りのシロップのような甘さと柑橘〜赤果実系の明るく柔らかな酸を備えています。ウォッシュドではクリーンで軽やかな柑橘感を、ナチュラルではトロピカルフルーツや熟した赤果実の甘みを強調できるため、スペシャルティコーヒー市場でも高い評価を得ています。
カリテア農園のカトゥーラはそのポテンシャルを最大限に引き出し、ジャスミンのようなフローラルさと赤果実やトロピカルフルーツのニュアンスを併せ持つ、他にない個性を備えています。
プロセス - ナチュラルプロセスの精緻さ
カリテア農園では、熟したチェリーのみを手摘みし、軽くリンスした後に手選別で欠点豆を取り除きます。その後、アフリカンベッドで30〜45日かけて天日乾燥し、パーチメントは最低3か月間静置して水分を均一化します。この「混ぜない・急がない・やり過ぎない」工程により、ナチュラル精製でも過発酵臭が抑えられ、果実味の純度が保たれます。
カップでは赤ぶどうや熟したベリー、糖蜜やパネラのコクが広がり、酸は乳酸的でまろやか、ボディはシロップ質で滑らか。香りにはストロベリージャムやラズベリー、控えめなカカオやヘーゼルナッツのロースト感が重なり、後味は長くクリーンです。
バイヤーコメント
初めてカリテア農園のカトゥーラに出会ったのは、昨年の「Panama Coffee Roasting Competition」の競技豆を選定するときでした。カップから立ち上がったのは、これまでどのカトゥーラでも感じたことのない、明確で純度の高いフローラルノート。ジャスミンやラベンダーを思わせる香りが透明感をもって広がり、その奥からパイナップルやベリーの果実感が立ち上がります。その瞬間、「これは必ず紹介したい」と心に決めました。
数多くのカトゥーラを飲んできましたが、ここまでクリーンでエレガントな味わいには出会ったことがありません。フローラルと甘み、そしてフルーティーな酸が、まるで美しい布のように滑らかに織り合わさっていたのです。
その理由を確かめたいと思い、パナマ・チリキ県ボルカンのカリテア農園を訪問。「自然に逆らわない」という哲学のもと、一粒一粒を手作業で選び抜き、30〜45日間の天日乾燥、さらに3か月以上のレストを経て丁寧に仕上げる様子を目の当たりにしました。
現地で改めてカッピングしたカップは、競技豆選定のときとまったく変わらない、驚くほどクリーンで高品質な味わい。生産者の真摯な姿勢にも心を打たれ、迷いなく購入を決めました。
このコーヒーは、単なるカトゥーラではありません。カリテア農園が生み出す唯一無二の香味体験を、ぜひ多くの方に味わっていただきたいと思います。
【生産国】パナマ
【地域】ボルカン
【農園】カリテア農園
【生産者】カテリナ・コスタランゴス
【標高】1700 m
【品種】カトゥーラ(カツーラ)
【プロセス】ナチュラル
【焙煎度】中煎り
Country:Panama
Region:Volcan
Farm:Kalithea
producer:Katherina Costarangos
Altitude:1700 m
Varietals:Caturra
Process: Natural
Rost Level:Medium Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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