コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: BEANDY Silk Dripper - KENYA TAMBAYA / SL28, SL34(PEABERRY)WASHED

BEANDY Silk Dripper - KENYA TAMBAYA / SL28, SL34(PEABERRY)WASHED

BEANDY Silk Dripper - KENYA TAMBAYA / SL28, SL34(PEABERRY)WASHED

レシピをつくるにあたって、まず一度抽出をおこなってみたところ、想定以上に濃度が高く、味も強く出やすいというのが、今回ご紹介するケニア/タンバヤのピーベリーの第一印象でした。
焙煎士によると、ピーベリーは球体に近い形状のため焙煎時にフラットビーンよりも熱が均等に入りやすく、内部蒸気圧も逃げにくいため細胞壁が脆く仕上がるそうです。そのため、成分が素早く溶けだし、通常どおりに入れると過剰抽出となり、ケニア特有の明るいフルーツ感が重い苦味に隠れてしまったのです。

成分が溶けだしやすい豆は、コーヒーとお湯の接触時間がすこしでも偏ると、過剰抽出になってしまいます。今回のレシピでは、フラットボトムのドリッパーを用いて粉層の高さを抑えることで、上下で発生する接触時間の差を減らしています。
さらに、挽き目を粗挽きに、投数も3 投にすることでレシピ側でも抽出効率を抑え、 クリーンで明るいフルーツ感をクリアに引きだしています。ぜひ、お試しください。


使用器具:BEANDY Silk Dripper
フィルター:カリタウェーブフィルター155
粉量 / 粒度:16g / 粗挽き(TIMEMORE C3S 25クリック)
湯温 / 湯量:90°C / 240g(白神山地の水)

時間 – 総湯量(注湯量)
0:00 – 60g(60g)
0:45 – 150g(90g)
1:30 – 240g(90g)

Origin

みなさんは「ピーベリー(PB)」と呼ばれるコーヒー豆をご存知でしょうか?
ピーベリーとは、品種ではなくコーヒーの公式規格のひとつです。通常ひとつの果実内で2 粒の種子(平豆/フラットビーン)が向かいあって育つところ、一方の受粉不全により1 粒の種子のみが果実内のスペースを独占して丸く育った「丸豆」のことを指します。
コーヒーの等級基準は、たとえばエチオピアの欠点基準数、中米の標高基準、ケニアのサイズ規格など生産国ごとに違いますが、豆の形状によって選別されるピーベリーも、それらの規格と横並びでロットが展開されます。
しかし、生育から別物ともいえるピーベリーは味わいも異なります。さらに、果実へ供給される栄養が1 粒に凝縮されるため同じロットのフラットビーンと比べて高密度に育ちやすく、また、球体に近い形状をしていることから焙煎時に均一に熱が伝わりやすいアドバンテージももっています。その意味でも、他の規格とは一線を画す特徴をもっているといえるでしょう。

最近は見かける機会も減っていたピーベリーですが、過去にアカシア・ヒルズ農園のゲイシャ種を飲んだとき、そのポテンシャルを再認識したことがあります。AA やAB/PBなど複数あるサイズ規格のロットを飲み比べてみると、ピーベリーを含むロットのほうがより際立ったフレーバーが感じられたのです。
そして、今回ご紹介するケニア/タンバヤのピーベリーは、とりわけ、AAやABと比較したときの滑らかな口当たりと角のなさが印象的だったロットです。
ピーベリーは自然の偶発的な現象から生まれるため、収穫量全体のわずか10%前後しか収穫できない、希少なコーヒー豆です。昨年はカッピングすることすら叶わず、今回ケニアを訪れて買いつけられたのも、わずが360kgという、小サイズのロットでした。

タンバヤのあるムクルウェ・イニは、アバーディア山脈とケニア山に挟まれた山麓から南へ抜けた、開けた丘陵地に位置しています。濃い霧や雲が滞留しにくく、ケニア屈指の豊かな日照時間が確保されるエリアです。標高は約1,800m。山頂直下のような極端な冷え込みはないものの、夜間は10℃近くまで低下します。日中の強い日差しによる活発な光合成で糖分や密度を蓄え、夜間の冷え込みで呼吸代謝が抑えられることで、蓄積された成分を逃さず閉じ込めています。

そうした環境で育ったピーベリーは、オレンジやプラム、カシスのようなフルーツの印象がはっきりとしたコーヒーに仕上がっています。ケニア特有のサワー感や荒削りな部分が抑えられ、甘さが綺麗に感じられ、やはりピーベリーは他の規格とは分けて考えられるべきものだと強く確信しました。産地や品種、精製方法に注目が集まるスペシャルティコーヒーでは、コーヒーの「規格」に目を向ける機会はすくなくなっているかもしれませんが、ピーベリーという規格のもつ構造的なおもしろさと、カップクオリティの新たな可能性をぜひ体感してください。
(佐藤)

Roast

私が焙煎を担当するようになってから、初めて取り扱うピーベリーのロットです。
ピーベリーは密度が高く、スクリーンサイズが小さいため、その形状からも独特の焙煎アプローチが必要となります。とくにドライフェーズでは、フラットビーンのように高温で焼きはじめてしまうと、外側だけ熱が入り、いわゆる「外焦げ・中生」のような状態になってしまいます。
くわえて、私の経験上、ケニアの豆は豆温度が上がりやすい傾向にあります。そのため、全体的な火力をやや低めに設定し、タイムが短くなってサワーになることを防いでいます。

そうしたアプローチのもと、弊社の浅煎りのコーヒー豆のなかではデベロップメント・タイムをやや長めにとることで、甘さをともなったジューシーな酸を引き出すことに成功しました。
(今川)


美味しいコーヒーの淹れ方ガイド

BREW GUIDE

BEANDY Silk Dripper - KENYA TAMBAYA / SL28, SL34(PEABERRY)WASHED
Monthly Recommended

BEANDY Silk Dripper - KENYA TAMBAYA / SL28, SL34(PEABERRY)WASHED

レシピをつくるにあたって、まず一度抽出をおこなってみたところ、想定以上に濃度が高く、味も強く出やすいというのが、今回ご紹介するケニア/タンバヤのピーベリーの第一印象でした。焙煎士によると、ピーベリーは球体に近い形状のため焙煎時にフラットビーンよりも熱が均等に入りやすく、内部蒸気圧も逃げにくいため細胞壁が脆く仕上がるそうです。そのため、成分が素早く溶けだし、通常どおりに入れると過剰抽出となり、...

もっと見る
ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED
Monthly Recommended

ORIGAMI Dripper Air S - ETHIOPIA GARGARI GUTITY / HEIRLOOM WASHED

今回は、ドリッパーにORIGAMI Dripper Air Sを使用しました。ORIGAMIは、酸の明るさや華やかなトップノートを際立たせやすい反面、甘さの印象や厚みの出しにくさを課題と感じており、これまで取りあげてきませんでした。しかし、今回はエチオピア/ガルガリ・グティティのもつ華やかさを表現したいと考え、ORIGAMIの特性を活かしつつ、甘さを補う淹れ方を模索しながらレシピを組んでみま...

もっと見る
HARIO V60 - PANAMA ABORIGEN / CATURRA LACTIC NATURAL
Monthly Recommended

HARIO V60 - PANAMA ABORIGEN / CATURRA LACTIC NATURAL

今回のレシピは、ラクティック・ナチュラル・プロセスがつくりだすリッチなボディ感と、綺麗でフルーティーな後味の両立を目指して組み上げました。カトゥーラ種は有機酸がつくられにくく、抽出の仕方によっては酸の印象がぼやけやすい反面、甘さと丸みのある質感が際立ちやすい特性をもっています。そこで、今回は抽出比率を1:14と通常よりも低く設定しています。液中のコロイド密度(フィルターを通りぬけた微粒子の密...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR LAS VENTANAS /  PACAMARA SEMI-WASHED
Monthly Recommended

HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR LAS VENTANAS / PACAMARA SEMI-WASHED

今月はラス・ヴェンタナス農園のコーヒーがもつフルーティーさと豊かな口当たりにフォーカスして、アイスコーヒーのレシピを組んでみました。ポイントは多めに注ぐ 1 投目です。抽出の前半に溶け出しやすい酸味をしっかりと引き出すことでフルーツの印象が明るく表現されます。そして2投目からは注湯の間隔をしっかりと取り、甘さや質感を取り出すことで、酸だけに偏らないよう全体のテイストバランスに注意しています。...

もっと見る
HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA
Monthly Recommended

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

今回は、タンザニア/アカシア・ヒルズ農園ゲイシャのもつ、華やかなフレーバーと明るい酸のハイライト、雑味のないハチミツのような余韻を目指してレシピを組みました。ポイントは、それぞれ30秒と短く設定した注湯間隔です。そうすることで抽出の前半において溶けだしやすい有機酸 (シトラス、ホワイトグレープ系) をしっかり引き出すと同時に、ブリューレシオを低く=粉に対する総湯量を制限することで抽出を早めに...

もっと見る
BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

グアテマラ/ロスマ農園のもつレモンや洋梨のような明るい酸を引き出し、ブラウンシュガーのような厚みのある甘さが下支えする立体的なカップバランスを目指してレシピを組みました。今回、使用するのはBEANDYシルクドリッパー。高い透過性をもち、薄く均一な粉層をつくれる形状を活かし、クリーンかつ力強い甘さを引き出します。まず、蒸らしをおこなったあと、2投目で一気にお湯を100g注ぎ、成分の移動速度を上...

もっと見る
HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

シドラ種のもつパッと花開くような華やかさと、マスカットや洋梨を思わせる明るい酸味を表現するためのレシピです。リブのあるHARIO V60を使用し、注ぎ方を工夫することで、ジューシーな果実感とクリーンな後味を両立させた一杯を目指します。レシピの核となるのは、3回目の注ぎを意図的に外周にかけるというひと工夫です。抽出の後半は複雑さをつくるかわりに、苦味などの阻害要因も多く抽出してしまいます。1回...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

トレス・ポソスのもつ鮮やかな酸と、トロピカルな果実味を濁りなくカップに落としこむためのレシピです。オレンジやチェリーのような明るい酸味と、なめらかで持続する甘みの両立を目指しています。使用器具はHARIO V60 MUGENとSibarist Fast Filter。リブのないMUGENによる密着性と、Sibaristの透過スピードを掛け合わせることで、流速を構造的に担保し、チャネリングを防...

もっと見る
Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

サゲイニのオレンジのようなジューシーな酸と、ハニーのような甘みの両立を目指し、ケニアのコーヒーが本来もっている多層的な酸味をカップに落とし込むためのレシピをつくりました。ドリッパーは、平底形状による均一な抽出を狙って「Kalita Wave 155」を使用します。レシピの核となるのは、45秒という長めの蒸らし時間です。蒸らしをしっかりとおこなうことで甘みの土台を確実に形成します。そして、つづ...

もっと見る
c5dfef4ffca6ca82a4b7d91de4d5809e4501021a63b0cc99c9b0ab479b793206