コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

今回は、タンザニア/アカシア・ヒルズ農園ゲイシャのもつ、華やかなフレーバーと明るい酸のハイライト、雑味のないハチミツのような余韻を目指してレシピを組みました。

ポイントは、それぞれ30秒と短く設定した注湯間隔です。そうすることで抽出の前半において溶けだしやすい有機酸 (シトラス、ホワイトグレープ系) をしっかり引き出すと同時に、ブリューレシオを低く=粉に対する総湯量を制限することで抽出を早めに終え、後半に抽出されやすい重い苦味や雑味を抑えています。
また、抽出の終了時間をコントロールするうえで湯抜けの速さも必須条件となるため、ドリッパーにはHARIO V60を使用し、流速を維持しています。

そうしてできあがったカップは、高温度帯では揮発性の高いフローラルなアロマが鼻腔を抜け、濁りのないシトラスの明るい酸がファーストアタックとして綺麗に立ち上がります。そして温度が下がるにつれ、酸と甘さのバランスが整い、レモンとホワイトグレープを思わせるジューシーな果実味へと表情を変化させます。冷めてもなおバランスは崩れず、クリアな状態が維持されることで、ハチミツのような心地よい甘さの余韻が持続します。ぜひお試しください。

使用器具:HARIO V60
フィルター:abaca+ 円すいフィルター
粉量 / 粒度:16g / 中挽き(TIMEMORE C3S 19クリック)
湯温 / 湯量:90°C / 240g(白神山地の水)

時間 – 総湯量(注湯量)
0:00 – 50g(50g)
0:30 – 120g(70g)
1:00 – 180g(60g)
1:30 – 240g(60g)

Origin

アフリカの代表的な生産国であるエチオピアやケニアのコーヒーは、ひとくちでそれとわかるほどユニークで官能的なフレーバーをもっています。いっぽうで、スコアのうえでは素晴らしいポテンシャルを示しつつも、強い野性味やキレに悪さのような違和感をおぼえることも多く、クリーンカップにおいて物足りなさを感じることがあります。
だからこそ、特異なフレーバーを生み出すアフリカの土地の力と、最高峰のクリーンカップと風味をもったゲイシャ種を掛けあわせたら、いったいどれほどのコーヒーが生まれるのだろうかと、私は何度も考えたことがあります。しかし現実はそれほど甘くなく、今回ご紹介するタンザニア/アカシア・ヒルズに出会うまで、なかなか満足できる一杯に出会うことはありませんでした。

アカシア・ヒルズ農園のゲイシャは、まさしく私が期待していたような「アフリカ」と「ゲイシャ」のコンビネーションが感じられるコーヒーです。
最初に鼻腔を抜けるのは、ゲイシャらしい極めてクリーンで気品のあるジャスミンのフローラルノート。中米の洗練されたエステートが生み出す、綺麗さ・風味を感じることができました。
さらに、驚くべきは、その直後に強固で骨太な酸の輪郭がはっきりとあらわれることです。それは、中米で育てられたゲイシャでは出会うことのないものでした。クエン酸主体の軽快な酸ではなく、大地に深く根を張ったような芯の太さをもった酸は、まさしくアフリカでしか生まれない味わいなのです。
アカシア・ヒルズ農園がふたつの特徴を見事に両立できているのは、農園のあるカラツ地方オルディアニ村が唯一無二のテロワールをもち、それを極限まで引き出すことに成功しているからです。
オルディアニ村は数千~数万年前の火山活動によって形成された、比較的若い表土をもった土地に位置しています。時間的なスケールでみると中米の生産国と同等で、風化が進んでいないため土壌の団粒構造が保たれているので水はけがよく、コーヒーノキの根は健やかに呼吸することができます。そうした環境が、アフリカでは出会いづらいクリーンカップを生むベースとなっています。
いっぽうで、地下内部に存在するマグマの性質は中米と根本的に異なります。中米ではプレートの沈み込みによってマグマが生まれるのに対し、エチオピアからタンザニアへと至る東リフト・バレーでは、地球深部からプルームと呼ばれる高温の物質が湧きあがることで引き裂かれた大陸からからマグマが生まれています。そのため、火山から噴出する火山灰には、リン灰石に代表されるリン酸塩鉱物が豊富に含まれています。それこそが、アフリカらしい力強さの源となります。

若い土壌でありながらも、圧倒的なリン酸塩鉱物を湛えた土壌が生み出すテロワールを、一杯のコーヒーとして定着させるために、彼らは広大な農園を緻密な区画に細分化してチェリーを厳格に管理しています。そのうえで、最新式のミルによるパルピングや、アフリカンベッドの上に遮光ネットを施して乾燥をあえて遅くさせる中米式のシステムを徹底しています。
彼らが栽培からプロセスに至るまで、莫大なコストをかけて取り組んでいるのは、土地のもつポテンシャルを100%表現すれば、世界中でアカシア・ヒルズ農園にしかない味わいが手に入ることを確信していたからなのです。

ゲイシャという品種名をみたときに、私たちはどうしても中米の洗練された味わいを思い浮かべるでしょう。しかしアカシア・ヒルズのゲイシャは、それとは一線を画す、アフリカとゲイシャという、まったく新しい組み合わせの価値を提示してくれます。タンザニアの地で生まれた、新しいスタイルのゲイシャをお楽しみください。
(佐藤)

Roast

今回のアカシア・ヒルズのゲイシャは、とても密度の高い豆でした。そのため、投入温度は高めに設定しつつ、徐々に火力を強めながらじっくりと初期カロリーを充てていく方法をとりました。
また、ゲイシャ種のもつフローラルな印象を最大化するために、なるべく1ハゼから早めに焙煎を終了するようにしています。そうして焙煎された豆は、華やかなフローラルさとハチミツを思わせる甘さが特徴のカップとなっています。
(今川)

 

美味しいコーヒーの淹れ方ガイド

BREW GUIDE

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA
Monthly Recommended

HARIO V60 - TANZANIA ACACIA HILLS GEISHA

今回は、タンザニア/アカシア・ヒルズ農園ゲイシャのもつ、華やかなフレーバーと明るい酸のハイライト、雑味のないハチミツのような余韻を目指してレシピを組みました。ポイントは、それぞれ30秒と短く設定した注湯間隔です。そうすることで抽出の前半において溶けだしやすい有機酸 (シトラス、ホワイトグレープ系) をしっかり引き出すと同時に、ブリューレシオを低く=粉に対する総湯量を制限することで抽出を早めに...

もっと見る
BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

BEANDY Silk Dripper - GUATEMALA ROSMA

グアテマラ/ロスマ農園のもつレモンや洋梨のような明るい酸を引き出し、ブラウンシュガーのような厚みのある甘さが下支えする立体的なカップバランスを目指してレシピを組みました。今回、使用するのはBEANDYシルクドリッパー。高い透過性をもち、薄く均一な粉層をつくれる形状を活かし、クリーンかつ力強い甘さを引き出します。まず、蒸らしをおこなったあと、2投目で一気にお湯を100g注ぎ、成分の移動速度を上...

もっと見る
HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

HARIO V60 - ECUADOR LA JOSEFINA / SIDRA ANAEROBIC FERMENTATION WITH MOSTO

シドラ種のもつパッと花開くような華やかさと、マスカットや洋梨を思わせる明るい酸味を表現するためのレシピです。リブのあるHARIO V60を使用し、注ぎ方を工夫することで、ジューシーな果実感とクリーンな後味を両立させた一杯を目指します。レシピの核となるのは、3回目の注ぎを意図的に外周にかけるというひと工夫です。抽出の後半は複雑さをつくるかわりに、苦味などの阻害要因も多く抽出してしまいます。1回...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

HARIO V60 MUGEN - EL SALVADOR TRES POZOS / PACAMARA NATURAL

トレス・ポソスのもつ鮮やかな酸と、トロピカルな果実味を濁りなくカップに落としこむためのレシピです。オレンジやチェリーのような明るい酸味と、なめらかで持続する甘みの両立を目指しています。使用器具はHARIO V60 MUGENとSibarist Fast Filter。リブのないMUGENによる密着性と、Sibaristの透過スピードを掛け合わせることで、流速を構造的に担保し、チャネリングを防...

もっと見る
Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

Kalita Wave 155 - KENYA THAGEINI / SL28, 34 WASHED

サゲイニのオレンジのようなジューシーな酸と、ハニーのような甘みの両立を目指し、ケニアのコーヒーが本来もっている多層的な酸味をカップに落とし込むためのレシピをつくりました。ドリッパーは、平底形状による均一な抽出を狙って「Kalita Wave 155」を使用します。レシピの核となるのは、45秒という長めの蒸らし時間です。蒸らしをしっかりとおこなうことで甘みの土台を確実に形成します。そして、つづ...

もっと見る
HARIO V60 NEO - COLOMBIA LA NATURA / WUSHWUSH CEREZA HONEY

HARIO V60 NEO - COLOMBIA LA NATURA / WUSHWUSH CEREZA HONEY

華やかな香りと透明感のある酸味。そこに乳酸を思わせる柔らかな口当たりと甘みを両立させる。このコーヒーがもつ多層的な魅力を、もっとも美しい状態でカップに落としこむためのレシピです。使用器具はHARIO V60 NEO。湯抜けの速いドリッパーを使い、3投のレシピとしては注湯感覚を短めに設定することで、抽出後半に出やすい苦味やエグ味などの阻害要因が溶け出す前に切り上げ、酸の明るさを際立たせます。さ...

もっと見る
BEANDY Silk Dripper - EL SALVADOR TRES POZOS / GEISHA NATURAL

BEANDY Silk Dripper - EL SALVADOR TRES POZOS / GEISHA NATURAL

今回のエルサルバドル/トレス・ポソス農園ゲイシャ種がもつ華やかなアロマ、オレンジやアプリコットのような明るい果実感、そしてやさしい甘さを調和させるためにレシピを組みました。 使用するのは、粉の層が薄く、均一な抽出が可能な BEANDY シルクドリッパー。抽出のトータルタイムを短くすることでビター感を軽減し、トレス・ポソス農園のゲイシャ種がもつフローラルな印象をより引き出すことを目指します。そ...

もっと見る
HARIO V60 MUGEN(陶器)- GUATEMALA EL COLORIDO

HARIO V60 MUGEN(陶器)- GUATEMALA EL COLORIDO

グアテマラ/エル・コロリド、ラクティック・ナチュラルがもつシロッピーな質感を引き出しながら、美しい酸味を抽出することをテーマにレシピを組みました。使用するのは陶器製の HARIO V60 MUGEN。まず、全体をとおして低めの湯温を用いることで、酸の印象の明確化と阻害要因の減少を狙っています。ただし、それによって質感が引き出しにくくなるため、リブがなくチャネリングが起こりづら...

もっと見る
HARIO V60 NEO - HUNDURAS LA LAJA / TYPICA WASHED

HARIO V60 NEO - HUNDURAS LA LAJA / TYPICA WASHED

ホンジュラス/ラ・ラハ農園ティピカ種がもつ、白い花を思わせる華やかな香りと繊細で透明感のある酸、そしてやわからな甘さ。この三つの要素を調和させるためのレシピを組みました。まず、挽き目は中粗挽き、湯温はやや高めに設定することで、明るい酸味と甘さの両立を狙います。そして、ティピカ種特有のエレガントな風味を損なわないために、72本のリブをもち湯抜けの速いHARIO V60 NEOを...

もっと見る
c5dfef4ffca6ca82a4b7d91de4d5809e4501021a63b0cc99c9b0ab479b793206