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エチオピア シコ

セール価格¥1,566
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挽き目:

エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

フローラルと果実感が交わる、グジ高地の透明なナチュラル

エチオピア南部、グジ地区シコ村の高地で育まれたスペシャルティコーヒー。
ブルーベリーやアプリコット、ストーンフルーツのような果実の甘みと、フローラルな香りが美しく調和し、蜂蜜を思わせるやわらかな余韻が長く続きます。

標高2,100mを超える冷涼な環境が生む澄んだ酸味に、ナチュラルプロセス由来の豊かな香味が重なり合うことで、一口ごとにまるで果実を丸ごとかじったような生命力を感じさせます。

グジの豊かな大地と、約500人の小規模農家が心を込めて紡いだ手仕事の結晶をぜひ体験してください。

感じられるフレーバー

エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー



エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

グジという舞台

エチオピアは「コーヒーの生まれた国」として知られ、今も人口の約15%がコーヒー生産に関わるなど、国の基幹産業を担っています。特筆すべきは、その多くが2ヘクタール未満の小規模農家によって支えられているという点です。農家たちは庭先や森のような畑で、穀物やエンセーテと共にコーヒーを栽培し、完熟したチェリーを協同組合や私営のウォッシングステーションに持ち込みます。

このような伝統的な農法の中で、南部のグジ地区は近年、イルガチェフェと並ぶ世界的なスペシャルティコーヒーの産地として注目を集めています。グジは、標高1,800〜2,200mの高地に位置し、火山性の肥沃な赤土、昼夜の寒暖差、豊富な降水量といった理想的な自然条件(テロワール)を備えています。

当初はナチュラルプロセスが主流でしたが、2000年代以降にウォッシュド製法が浸透。ピーチやトロピカルフルーツのようなジューシーなフレーバー、紅茶を思わせる繊細な口当たりといった特徴で、グジの名は世界のスペシャルティ市場に広まりました。(本ロットはナチュラル)

さらに2017年の制度改革により、ウォッシングステーション単位でのロット管理と直接輸出が可能になり、「どこで、誰が作ったコーヒーか」が明確に伝えられるようになりました。グジ産コーヒーは、農家の暮らしを支える地域のインフラであり、火山性高地のテロワールを映し出す舞台であり、そしてエチオピアのコーヒー産業が歩んできた進化の物語を象徴する存在となっています。



エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

小さな農家たちがつくる「Siko」という名の物語

Sikoウォッシングステーションは、グジ地区ウラガの山岳地帯に位置するシコ村にあり、約500人の小規模農家から完熟チェリーを集めて処理・乾燥までを一貫して担っています。標高2,100mを超える冷涼な気候と、収穫期の安定した晴天が高品質な乾燥を可能にし、クリーンで華やかな風味を持つロットを生み出しています。

2017年以降の制度改革により、「ブランドとしてのウォッシングステーション」という新たなかたちが生まれ、Sikoはその象徴的存在となりました。誰が育て、どこで処理されたチェリーなのか......その物語が1ロットごとに刻まれており、世界中のロースターやバリスタたちは「Siko」の名前をそのままメニューに掲げています。
Sikoは、農家と消費者を透明につなぐ架け橋であり、グジという地域の存在感を国際市場にしっかりと刻み込んでいるのです。

エチオピアコーヒーのダイナミズム――伝統的なナチュラルからウォッシュドへの革新、そして直販によるブランド化へ。Sikoウォッシングステーションは、単なる精製施設ではなく、農家と消費者を透明に繋ぐ橋渡しであり、グジという土地の個性とエチオピアの未来を体現するブランドなのです。



エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

エチオピアの記憶を継ぐ "Heirloom"

Sikoの農家たちが育てるのは、エチオピア伝統の在来系統「Heirloom(エアルーム)」。この品種群は単一ではなく、地域ごとに異なる遺伝子のモザイクであり、エチオピアの自然と文化の記憶を受け継ぐ存在です。

糖分・脂質・香気成分が豊富なエアルームは、焙煎によってリナロールやゲラニオールといったフローラル香が鮮やかに立ち上がります。結果として、ジャスミンやベルガモットのような香り、紅茶のような軽やかさ、そしてベリーやアプリコットのような果実味が見事に共存し、グジならではの立体的な風味をかたちづくります。

冷涼な高地、火山性の赤土、昼夜の寒暖差といったテロワールと結びつくことで、エアルームはその真価を発揮し、エチオピアらしさや、エチオピアの豊かさと奥行きを表現してくれます。



エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

ナチュラルが引き出す、果実の甘さと生命力

Sikoでは、ナチュラルとウォッシュド、両方のプロセスが行われていますが、このロットは、果実のまま乾燥させるナチュラルプロセスによって仕上げられています。

ていねいに選別された完熟チェリーは、アフリカンベッドの上でじっくりと天日乾燥され、果肉に含まれる糖分や有機酸が時間をかけて種子(豆)に浸透。ブルーベリーやアプリコット、ストーンフルーツのような甘く熟れた香りを生み出します。

Sikoの標高は2,100mを超え、昼夜の寒暖差が大きく、乾燥はゆっくりと進みます。この冷涼な気候こそが、発酵の進行を穏やかに保ち、ナチュラルプロセスにありがちな雑味や不安定さを抑える要因となっています。その結果として表れるのが、明確でクリーンな酸、瑞々しい果実感、そして長く続く甘い余韻。まるで果実を丸ごとかじったような生命力に満ちたカップが生まれるのです。

ナチュラルという選択は、単なる精製方法ではありません。それは「果実感をどう表現するか」「どんな風味を飲み手に届けたいか」といった、生産者の哲学や戦略の表れでもあります。Sikoでは、約500人の小規模農家が持ち寄ったチェリーを統合し、ナチュラルに最適な条件を見極めながら、統一された品質管理を実践しています。
さらに、プロセスの選択には経営判断の側面もあります。ナチュラルは水資源を必要とせず、設備投資を抑えられる一方で、乾燥管理には高度な技術と安定した気候条件が求められます。Sikoのように乾燥期が明確で、気温と湿度のバランスに恵まれた土地だからこそ、このプロセスが最大限に活かされているのです。



エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

サンプルの中で際立った、高標高ならではの透明感

買い付け時のエピソードをひとつ。現地で100を超えるサンプルを並べたカッピングの場で、このSikoのナチュラルは果実味の輪郭と酸のラインが特に明確でした。派手に強調するタイプではなく、冷涼な高地特有の“清らかな伸び”があり、迷わず手を伸ばしたロットです。

フローラルな立ち上がり、ブルーベリーやネクタリンを想わせる果実層、そしてハニーの余韻。これらはすべて、グジのテロワールとSikoのていねいなハンドリングが結びついて生まれた表現です。スペシャルティコーヒーとしての繊細さと果実の躍動を同時に楽しめる、このロットの魅力をぜひ味わってください。




エチオピア シコ ナチュラル Ethiopia Siko Natural  シングルオリジン スペシャルティコーヒー

商品詳細

【生産国】エチオピア
【地域】グジ
【組合】シコ
【生産者】小規模農家
【標高】2,100〜2,250m
【品種】エチオピア原種
【プロセス】ナチュラル
【焙煎度】浅煎り

Country:Ethiopia
Region:Guji
Cooperative:Siko
Producer:Small Farmers
Altitude:2,100〜2,250m
Varietals:Heirloom
Process: Natural
Rost Level:Light Roast

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コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。

<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。

<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
詳しくはこちら >>

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