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記事: 【Portrait of a Barista】安達 円香 / 荻窪店

【Portrait of a Barista】安達 円香 / 荻窪店

【Portrait of a Barista】安達 円香 / 荻窪店

ウッドベリースタッフのオリジンや内面に迫る「PORTRAIT OF A BARISTA」
今回は荻窪店の安達さんに、6つの質問を答えていただきました。

Q1 生まれ育った街について教えてください。

新潟県の刈羽村という小さな村で生まれ育ちました。小学校も中学校もひとつずつしかなく、村の人はほとんど全員が顔見知り。「村民運動会」やお盆のお祭り、成人式など、イベントのたびにみんなと再会するようなあたたかいコミュニティのなかで育ちました。
新潟らしく、学校の授業や家の手伝いで度々お米づくりに駆り出され、嫌な顔をしながらも、内心はすごく楽しんでいました。祖父が機械を操作して、三姉妹でどろんこになってお手伝いをしてちょっとしたお小遣いをもらう。田植えや稲刈りは家族行事のようで、その時間がいまでも強く記憶に残っています。


Q2 バリスタを目指したきっかけは?

大学生のころからコーヒーが好きで、当時はラテか水しか飲まないような生活をしていました。その後、ワーキングホリデーで行ったメルボルンでカフェ文化に触れました。目的は語学留学でしたが、いま振り返ると、メルボルンで街に漂うコーヒーの香りやバリスタの所作に惹かれた体験が、コーヒーの世界に関心をもつ大きなきっかけだったのだと思います。
卒業後、漠然とした「カフェ店員」への憧れからカフェで働きはじめたものの、社内のラテアートコンテストなどに参加するうちに、もっと美味しくコーヒーを淹れられるようになりたいと思うようになり、ウッドベリーに転職することに決めました。いまでは農園ごとの背景や魅力をお客さまに伝えられることに誇りを感じています。
また、農園に新しい施設が建ったり、雇用が生まれたりしたという話を聞くたびに、自分の仕事もすこしはその循環に役立てているのだと感じ、嬉しく思います。

Q3 好きなコーヒー豆を教えてください。

エルサルバドル/ラ・ボニータ農園のパカマラ種ハニープロセスです。ウッドベリーと縁の深いミレイディ農園がもっている別農園ですが、入社して間もないころに出会い、ひと口飲んだ瞬間に衝撃を受けたコーヒーでした。フローラルな香りと、トロピカルフルーツのような濃厚な甘み、アフターテイストのスイートスパイスのようなニュアンス、どの味わいもいまでもはっきりと 思い出せるくらい印象的でした。ラ・ボニータは、フレーバーを味わう感覚を教えてくれたコーヒーです。


Q4 いまハマっているカルチャー(本や音楽、映画など)を教えてください。

VTuberが好きです。VTuberの面白さは、コメントとのリアルタイムなやり取りにあると思います。視聴者の日常の話を拾ってくれたり、どこか距離が近く感じられるんです。配信時間も長いのでラジオ感覚で聴いているうちに隣にいるような感覚になることもあります。
とくに、にじさんじ所属の葛葉が私の推しで、自堕落な生活を送っていそうな雰囲気もありながら、芯の強さや真面目さ、紳士的な部分が感じられるところが魅力です。ゲームに対しても真剣で、数カ月単位で取り組む大会などでは苦しい場面もたくさんあります。そんなときでも、葛葉は「空気清浄機」と呼ばれているほど、つねにチームの空気を穏やかに保っていて、見ている側まで元気にしてくれます。ゲームだけでなく、ライヴのような新しい試みに挑戦している姿にも励まされ、尊敬しています。


Q5 お店での流儀を教えてください。

商品への愛をもって提供することです。言葉にすると当たり前のことのようですが、最近EC業務にも携わるようになり、ひとつひとつの商品は、生産者さんはもちろん、パッケージや運送なども含め、本当にたくさんの人の手を経て成り立っているのだということを、より強く意識するようになりました。
結果的に商品への理解も深まり、接客にも活きています。お客さまに自分の言葉でより具体的な提案をできるようになったり、店頭の棚のレイアウトでもお客さまが選びやすい並べ方を意識できるようになったり。旗艦店の荻窪店だからこそ学べることも多く、お店全体の見え方や体験まで含めて考えるように心がけています。

Q6 これからの未来のためにしていることは?

日々美味しいコーヒーを淹れながら、自分自身を理解しつづけることです。いままで、私は物事を自分の視点だけで捉えてしまうことが多く、また、完璧主義なところがあるので人に対してすこし厳しくなってしまうことがありました。
でも、ウッドベリーで出会った先輩方やお客さまのおかげで、物事や自分の気持ちを多方面から理解することの大切さに気づきました。それぞれ異なる役割や事情を抱えていることを知り、「完璧だけが正解ではない」と自然と受けとめられるようになった気がします。だからこそ、関わるすべての人への感謝を忘れず、自分自身の心の豊かさも育てながら、日々誠実に仕事と向き合っていきたいと思っています。

オリジナルマガジン"PNEUMA" ISSUE48より抜粋

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