記事: 【Portrait of a Barista】吉岡天美 / 用賀店

【Portrait of a Barista】吉岡天美 / 用賀店
ウッドベリースタッフのオリジンや内面に迫る「PORTRAIT OF A BARISTA」
今回は用賀店の吉岡さんに、6つの質問を答えていただきました。

Q1 生まれ育った街について教えてください。
長崎県の諫早市で、20 歳まで過ごしました。諫早市は長崎では人口の多い街なのですが、私が住んでいたのは市街地ではなく島原半島の入り口にある森山町という、その名のとおり森と山に囲まれた田んぼと畑ばかりの地域でした。小学校まで歩いて1時間半かかるような、不便なほど自然豊かな場所で、季節の変化や自然の美しさを感じながらのびのび育ったことが、いまの自分をつくりあげていると思っています。
20歳でアパレルの仕事に就き、福岡でひとり暮らしを始めました。福岡で出会った先輩や友人、お客様とのつながりはいまでもとても大切で、私の人生に欠かせないものです。帰省するときには長崎ではなく福岡に帰ることのほうが多いほどで、私の第二の故郷だと思っています。
Q2 バリスタを目指したきっかけは?
福岡で8年ほど働いたあと、異動で東京にきました。仕事がとても忙しい毎日で、気持ちをリフレッシュするためによく訪れていたのが、この用賀店でした。当時は千歳船橋に住んでいて、砧公園までランニングをした帰りに用賀店でコーヒーを飲んで帰るのが、ひとつのルーティンでした。
スタッフのみなさんの温かい接客に触れ、美味しいコーヒーと食事をいただくたびに、「また仕事を頑張ろう」と前向きな気持ちになれました。そのことに助けられていたので、「こんなに素敵な人たちとここで働きたい」と思うようになったことがバリスタになったきっかけでした。
働きはじめてからは、鉄平さんをはじめ、みなさんからコーヒーの奥深さや、一杯のコーヒーが人に与える力の大きさを教えてもらいました。いまは、コーヒーをとおして、かつての私がそうだったように「元気が出た」と思えるような時間を届けられる存在になりたいと思っています。

Q3 好きなコーヒー豆を教えてください。
いま販売している、エチオピア/ラレサ農園のウォッシュドを初めて飲んだときの、フローラルな香りや果実感が強く印象に残っています。レモンの明るさやアプリコットのフレーバーが感じられつつ、繊細な雰囲気もあり、透明感のあるコーヒーだと思っています。飲むたびに気持ちが軽くなるような、お気に入りのコーヒーです。
Q4 いまハマっているカルチャー(本や音楽、映画など)を教えてください。
7、8 年前から登山とランニングを続けています。登山は日常から少し離れた心身のリフレッシュとして、ランニングはストレス発散として、休日には欠かせない習慣になっています。自然や街の景色を感じながら過ごす時間がむかしから好きなので、そのなかで自分と向き合う時間は、私にとって大切なものです。
最近は、旦那さんとドライブがてらに静岡県の沼津市に行き、達磨山でサクッとトレイルランニングをしてきました。ひさびさに山の上でコーヒーが飲みたくなってドリップバッグを持っていき、山頂で飲んで帰りました。そうやって体を動かしたり、大切な人と過ごす時間が、自分の暮らしを豊かにしてくれていると感じています。
Q5 用賀店の気に入ってるところを教えてください。
私自身がお客さんとして通っていたときに感じていたような、お客様との距離の近さが用賀店の魅力だと思っています。毎日来てくださる常連のお客様や、お散歩途中にチラッと店内に顔を見せてくれる方も多く、地域のみなさんの暮らしのなかにお店が溶けこんでいるのを実感します。コーヒーについてだけでなく、何気ない日常会話を交わす時間が大好きです。
また、働くようになってお客様が農園や生産者さんのことを身近に思ってくださっているのを間近で感じられるのも嬉しい瞬間です。そのたびに「私がやりたかったことはこれなんだ」と、大きなやりがいを感じています。

Q6 これからの未来のためにしていることは?
私はこれまで、目の前の人と過ごす時間やつながりを大切にしてきました。そのことはいまも変わらず心がけていることのひとつです。だからこそ、一杯のコーヒーをとおして、お客様が本当に居心地よいと感じられる時間をつくりたい。自分自身が、登山やランニングをとおして心身ともに健康でいられる時間が大切だと思っているからこそ、そこで得た豊かさや心地よさをお客様にも還元していきたいです。
そのためにも、挨拶や何気ない会話からお見送りまで、できるかぎりひとりひとりのお客様と交わすことをすごく意識してます。とくに用賀店は小さなお店だということもあり、入りにくそうにしている方もいらっしゃるので、初めてお越しになる様にもアウェイ感を感じさせないように笑顔でお出迎えすることも心がけています。店内が忙しいときなど、中を覗いて帰られる方がいたりもするので、「元気なスタッフがいるな」くらいに思っていただけたら嬉しいなと思って、なるべく追いかけて一声かけるようにもしています。







