





コロンビア ラス・フローレス農園 ピンクブルボン デカフェ
Taste of Colombia
カフェインを気にせず、コーヒーを楽しみたい日にも
夜のリラックスタイムや、カフェインを控えたい体調の日。暮らしの中には、コーヒーを飲みたい気持ちはそのままに、カフェインを取りたくないタイミングがあります。
そんな日にも、心を動かすコーヒーと出会えたら......。
今回届いたのは、味わいだけでなく、その土地や生産者の個性までしっかりと感じられるスペシャルティコーヒーです。オレンジを思わせる明るい香りから、アプリコットやクランベリーの果実味へ。レーズンのような凝縮した甘さに、リコリスを感じる奥行きが重なります。品種や土地、発酵によって育まれた個性をそのまま楽しめる、新しいデカフェです。
感じられるフレーバー
Origin of Colombia
本当においしいデカフェを目指して
コロンビア・ウイラ県のラス・フローレス農園から届いたスペシャルティコーヒーです。生産を手がけるのは、発酵技術への高い評価で知られるジョアン・ベルガラ(Jhoan Vergara)氏。革新的なプロセスと品質設計によって、世界中のロースターから注目を集めています。
このロットは、農園で丁寧に仕上げられた生豆を、その個性をできる限り損なわない「スイスウォーター®プロセス(Swiss Water® Process)」によってデカフェ化しました。化学溶媒を使用せず、水だけで97%以上のカフェインを除去するこの製法は、スペシャルティコーヒー本来の風味を残すために開発されたものです。
WOODBERRY COFFEEが目指したのは、「デカフェとしておいしい」ではなく、「コーヒーとしておいしい」こと。このロットには、カフェインレスであることを忘れてしまうほど、産地や品種の個性がしっかりと息づいています。
Land and People
午後の陽射しが育てる、ウイラの豊かな果実味
ラス・フローレス農園が位置するコロンビア・ウイラ県東部は、コロンビア・マシフから連なる東山脈に広がる産地です。火山灰が堆積した若い土壌とは異なり、この地域では長い年月をかけて形成された堆積岩由来の粘土質土壌が広がり、鉄分やリンなどのミネラルを豊富に含んでいます。
さらに、この地域ならではの特徴が、山の向きによる日照環境です。午前中は山影と霧に包まれて穏やかな時間が流れ、午後になると西日が畑を力強く照らします。十分な光を受けたコーヒーチェリーは糖度を高めながら成熟し、果実の甘さと有機酸がゆっくりと調和していきます。
ジョアン・ベルガラ氏は、こうした自然条件を理解したうえで栽培や収穫のタイミングを見極めています。土地が持つポテンシャルと生産者の観察力、その積み重ねが、ラス・フローレスらしい厚みのある果実味を支えています。
Native Varietals
ピンクブルボンが秘めていた、新しい可能性
ピンクブルボン(Pink Bourbon)は、長年ブルボン系統の自然交雑種と考えられてきました。しかし近年の遺伝子解析によって、そのルーツはエチオピア在来種に由来することが明らかになり、スペシャルティコーヒーの世界でも大きな注目を集めています。
最大の特徴は、サーモンピンクに色づく見た目の珍しさだけではありません。近年では、この特徴は果実が色づく過程における遺伝的な特性によるものと考えられています。
通常、赤く熟す品種では、果実は成熟とともに赤色色素であるアントシアニンを合成していきます。その過程では、多くのエネルギーが色素の生成に使われると同時に、さまざまな香気成分や有機酸の前駆体も生み出されます。
一方、ピンクブルボンでは、この色づきのプロセスが途中で止まることで、本来赤色の形成に使われるはずだった代謝エネルギーが、香りや有機酸の生成へ多く配分されている可能性があると考えられています。その結果、華やかなフローラルやシトラスを思わせるアロマ、明るく透明感のある酸、そして軽やかな果実味を備えた風味へとつながっていきます。
まだ研究が進められている段階ではありますが、この品種ならではの個性は、多くの生産者やロースターを惹きつけています。ラス・フローレス農園でも、その繊細な魅力を引き出すため、栽培から発酵まで一貫して丁寧な品質設計が行われています。
Anaerobic Washed Craft
発酵を設計し、個性を磨き上げる
ラス・フローレス農園では、発酵を単なる工程ではなく、品質を設計するための重要なプロセスとして捉えています。
収穫したチェリーは密閉タンクで嫌気性発酵を行い、酸素を取り除いた環境の中で乳酸菌を主体とした穏やかな発酵を進めます。温度や圧力を安定させることで、果実由来の香りや有機酸が複雑に形成され、クリーンで立体感のある風味へとつながります。
さらに発酵後には、温水と冷水を組み合わせた独自の温度管理を行い、形成された香気成分を豆の内部へ安定させます。こうして完成した生豆を、最後にスイスウォーター®プロセスでデカフェ化。あらかじめカフェイン以外の成分を飽和させた抽出液を用いることで、香味成分をできるだけ保ちながら、カフェインだけを物理的に除去しています。
「何かを加える」のではなく、「持っている個性を守る」。この考え方が、ラス・フローレスの風味をデカフェでも楽しめる理由です。
Selected Lot Journey
デカフェの可能性を広げた出会い
このプロジェクトの転機となったのは、2024年のPCRC(Panama Coffee Roasting Competition)での出会いでした。審査をご一緒したSwiss Water社品質管理担当の稲葉氏との会話の中で紹介いただいたのが、少量生産で品質を追求するPremiumラインの存在です。
その後、SCAJでSwiss Water社をはじめとする関係者の皆さまと直接対話する機会をいただき、「この品質を日本でも届けたい」という想いから導入が実現しました。今回のロットは、世界最高峰の品質を目指して生まれた「Emerald Micro Lot Series」のひとつです。
ラス・フローレス農園は、発酵技術への探究を続ける生産者として知られています。その個性的なプロセスによって生まれた豊かな香りや果実味を、カフェインだけを丁寧に取り除くことで、そのまま楽しめることに大きな可能性を感じました。
私たちが目指したのは、「デカフェだから選ぶコーヒー」ではなく、「このコーヒーだから飲みたい」と思える品質です。時間や体調に合わせてコーヒーを選ぶ日にも、その土地や生産者が育んだ個性を、変わらず楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【生産国】コロンビア
【地域】ウイラ
【農園】 ラス・フローレス農園
【生産者】ジョアン・ベルガラ
【標高】1,650〜1,800m
【品種】ピンクブルボン
【プロセス】アナエロビックウォッシュド+スイスウォータープロセス
【焙煎度】中煎り
Country:Colombia
Region:Huila
Farm:
Producer:Jhoan Vergara
Altitude:1,600〜1,890 m
Varietals:SL28,SL34,Baitan, Ruiru11
Process: Washed+Swiss Water® Process
Roast Level:Medium Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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