








エルサルバドル ラス・ヴェンタナス農園 パカマラ セミウォッシュド
Taste of El Salvador
エルサルバドルが育んだ、パカマラの魅力を映すコーヒー
エルサルバドルを代表する品種「パカマラ」を、チャラテナンゴの高地で育み、セミウォッシュドによってその個性を丁寧に引き出したスペシャルティコーヒー。
フローラルな香りとともに、レモンやアップルを思わせるみずみずしい果実感が広がります。口当たりにはストーンフルーツのようなやわらかな厚みが重なり、ブラウンシュガーを思わせる穏やかな甘さへ。透明感のある余韻が、心地よく続きます。
エルサルバドルが生んだ品種と、チャラテナンゴという土地。その魅力が重なり合った味わいです。
感じられるフレーバー
Origin of El Salvador
エルサルバドルが誇るパカマラ、その系譜を受け継ぐ農園
エルサルバドルを語るうえで欠かせない存在、それが「パカマラ」です。この品種は、エルサルバドル国立コーヒー研究所(ISIC)によって開発され、現在では世界中のロースターやバイヤーから注目を集めています。国際品評会でも高い評価を獲得することがあり、エルサルバドルを代表するスペシャルティコーヒーとして知られる存在です。
当店のバイヤーとエリサ氏、アントニオ氏
今回ご紹介するラス・ヴェンタナス農園は、そのパカマラの名産地として知られるチャラテナンゴ地域、ラ・パルマ地区に位置します。この農園は、「チャラテナンゴ・パカマラ」の評価を築いてきたラ・モンタニータ農園のアントニオ・レネ・アギラール・レムス氏から区画を受け継ぎ、現在は娘であるエリサ・ベアトリス・アギラール・ランダベルデ氏が栽培を担っています。
父から娘へ受け継がれた土地と、そこで育まれるパカマラ。その歩みは、エルサルバドルが誇る品種の歴史とともに、次の世代へとつながっています。
Land and People
パカマラの個性を引き出す、チャラテナンゴの環境
アロテペックメタパン地域は、チャラテナンゴ県に属し、近年高品質なパカマラ種の産地として注目を集めています。その理由のひとつが、火山性土壌に加えて堆積岩由来の土壌が存在する、独自の地質環境です。
流紋岩や安山岩を含む土壌は、水はけと通気性に優れ、コーヒーの木が健やかに根を張る環境を支えています。また、深層にある堆積岩層から供給されるカルシウムなどのミネラルが、植物の成長に必要な養分を蓄える土台となっています。
ラス・ヴェンタナス農園が位置するラ・パルマ地区は、標高1,600〜1,750mの高地。山間を流れる湿った空気によって霧が発生しやすく、強い日差しから樹体を守る天然のシェードのような役割を果たします。ゆっくりと成熟するチェリーが、パカマラの持つ果実感や甘さを引き出す環境です。
豊かなミネラルを含む土壌、高地ならではの気候、そして生産者による丁寧な管理。その重なりによって、チャラテナンゴのパカマラは複雑さと透明感を備えた味わいへと育まれています。
Native Varietals
エルサルバドルが生んだ、世界に誇る品種
パカマラは、エルサルバドル国立コーヒー研究所(ISIC)によって開発された、この国を象徴する交配品種です。パカスとマラゴジッペを親に持ち、それぞれの特徴を受け継ぐことで、独自の風味特性を備えています。
パカス由来の管理しやすい樹形や糖分を蓄える性質、そしてマラゴジッペ由来の大粒な豆と豊かな香味の可能性。その組み合わせによって、パカマラは高地でこそ真価を発揮する品種として評価されてきました。
大きな豆の構造は、焙煎時の熱の入り方にも影響し、厚みのある口当たりや複雑な味わいにつながります。また、フローラルな香りや果実感を表現するポテンシャルも高く、世界中のスペシャルティコーヒー市場で注目を集めています。
一方で、栽培には難しさもあります。それでも多くの生産者が挑戦を続けるのは、パカマラが単なる高品質品種ではなく、エルサルバドルのコーヒー文化と誇りを象徴する存在だからでしょう。
Semi-Washed Craft
甘さと透明感を両立する、セミウォッシュド精製
このロットは、セミウォッシュドで精製されています。収穫後、チェリーから果肉を取り除いた豆は、ミューシレージを残した状態で一晩静置されます。この時間によって、果実由来の糖分が豆に作用し、ウォッシュドにはない甘さの厚みや複雑さが生まれます。
翌日には、付着したミューシレージを適度に洗い流します。発酵の進みすぎを防ぎながら、チャラテナンゴらしいクリーンな印象を保つための重要な工程です。その後、約2週間かけてゆっくりと乾燥。急激な水分変化を避けることで、豆の内部に風味成分を安定して保ちます。
甘さを引き出しながら、透明感も失わない。パカマラの個性を表現するために選ばれた精製方法です。
Selected Lot Journey
品種の可能性を追い続けた先で出会ったロット
ラス・ヴェンタナス農園のパカマラに惹かれた理由は、この品種が持つ奥深さにあります。パカマラは、エルサルバドルを代表する高品質品種として世界的に知られる一方で、同じ品種名でありながら、生育環境や個体によって異なる表情を見せる興味深い品種です。
実際にラス・ヴェンタナス農園を訪れた際も、同じ樹齢の木でありながら、その大きさや成長の姿には違いが見られました。それが環境によるものなのか、遺伝子によるものなのか。そして、その違いが味わいにどのような影響を与えるのか。パカマラという品種には、まだ探求すべき余白があります。
チャラテナンゴのパカマラが高い評価を受ける背景には、品種そのものの魅力だけでなく、この土地が持つ環境も大きく関係していると考えています。アントニオ・レネ・アギラール・レムス氏から受け継いだ土地で、エリサ・ベアトリス・アギラール・ランダベルデ氏が育てるパカマラ。その品種特性、土地、生産者の仕事が重なり合うことで生まれる味わいに、このロットならではの価値があります。
Roast
パカマラの厚みと透明感を引き出す、ライトロースト
パカマラは、大粒で密度の高い豆を持つ品種です。その個性を活かすためには、表面だけではなく、内部まで均一に熱を届けながら風味を育てることが重要になります。
今回の焙煎では、豆の大きさに合わせて初期の熱の入り方を調整し、時間をかけながら内部の発達を促しました。そうすることで、パカマラが持つ厚みのある口当たりと、チャラテナンゴらしい繊細な風味の両方を表現しています。
また、セミウォッシュドの精製によって生まれる甘さや複雑さを保ちながら、1ハゼ前後の火力を細かく調整しました。急激な変化を避けることで、過度な香ばしさを抑え、果実感や透明感が感じられる仕上がりを目指しています。
品種が持つ豊かな構造、土地が育んだ果実感、精製による甘さ。そのすべてが調和するよう、ライトローストで丁寧に仕上げています。
夏は冷たく冷やしても美味しくお召し上がりいただけます。レシピはこちら >
【生産国】エルサルバドル
【地域】アロテペック・メタパン
【農園】 ラス・ヴェンタナス農園
【生産者】エリサ・アギラール
【標高】1,600〜1,750m
【品種】パカマラ
【プロセス】セミウォッシュド
【焙煎度】浅煎り
Country:El Salvador
Region:Alotepec Metapan
Farm:Las Ventanas
Producer:Elisa Beatriz Aguilar Landaverde
Altitude:1,600-1,750 m
Varietals:Pacamara
Process: Semi-Washed
Roast Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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